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要旨

いくつかの研究で、口腔内の不健康、特に歯の喪失と認知機能の低下との間に関連があることが判明している。しかし、歯の喪失によって影響を受ける特定の脳領域やその原因については不明な点が多い。我々は、七尾市中島において、人口ベースの縦断コホート研究を実施した。2016年から2018年の間に、60歳以上の住民2454人が参加し、地域の年齢層の92.9%をカバーした。本研究では、詳細な歯科検診、食事評価、磁気共鳴画像法(MRI)分析、認知機能評価を組み合わせた包括的アプローチを用いた。認知機能が正常な人でも歯の喪失は、認知症の特徴である海馬傍回の萎縮とWMH容積の増加と関連していた。歯の喪失は食事パターンの変化と関連しており、特に植物性食品の摂取量の減少と脂肪分の多い加工食品の摂取量の増加が顕著であった。この研究は、口腔の健康が認知症に関連する早期の神経病理学的変化を予防する上で重要な役割を果たす可能性のある予防経路を強調している。

https://www.nature.com/articles/s41514-024-00146-4

論文紹介記事

https://www.newscientist.com/article/2424701-tooth-loss-linked-to-early-signs-of-alzheimers-disease/

https://www.news-medical.net/news/20240325/Researchers-explore-link-between-tooth-loss-and-denture-usage-diet-changes-and-cognitive-decline.aspx

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