【窒息ゼロを目指す】実践報告 琉球大学病院(沖縄県中頭郡西原町)高齢緊急入院患者の窒息の未然防止 食形態の標準化と安全管理

【窒息ゼロを目指す】実践報告 琉球大学病院(沖縄県中頭郡西原町)高齢緊急入院患者の窒息の未然防止 食形態の標準化と安全管理

西平 淳子(琉球大学医学部附属病院 医療の質・安全管理部安全管理対策室), 神村 美奈子仲嵩 緑上原 達也名嘉 太郎

患者安全推進ジャーナル70号 Page33-37(2022.12)

論文種類:解説/特集

シソーラス用語: 嚥下障害(診断, 食事療法, 看護), *高齢者看護, *病院救急医療サービス病院給食口腔疾患(診断, 食事療法, 看護), *窒息(予防, 看護), 入院患者病歴聴取チーム医療, *特殊食品, *患者の安全
医中誌フリーキーワード: 標準化, *嚥下食オーラルフレイル(診断, 食事療法, 看護)
チェックタグ:ヒト; 高齢者(65~79); 看護

病院食は数少ない入院生活の楽しみであり、嚥下機能に応じてさまざまな形態が提供される。大半は安全に摂取されるが、時に窒息のインシデントが発生することがあり、要因の1つとして、患者の嚥下機能と合致しない不適切な食形態の摂取が挙げられる。当院は予定入院の場合、看護師が嚥下機能評価を行い個々に適した食形態を提案し、それをもとに主治医が最終決定を行う。しかし緊急入院の場合は、嚥下機能を十分に評価できないまま病院食が提供される恐れがあり、さらに高齢者では、加齢による咀嚼・嚥下機能などの低下により窒息の危険性が高まる。高齢の緊急入院患者を対象として、窒息を未然に防止するため、病院食の食形態を標準化する取り組みを多職種で行ったので報告する。(著者抄録)

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